下等遊民の妄言

韓国関連ニュース雑感

北朝鮮に対する武力行使について

北朝鮮に対する武力行使があるかないか、というのが話題になっているけど、当たり前のことだけど「あるかもしれないし、ないかもしれない」と思う。

 

武力行使に乗り気の順で言えば

米国>>>>>>>>>日本>>>韓国、中国、ロシア 

って感じじゃないかと思うけど、一番乗り気の米国だってなかなか踏み切れないだろう。米国が北を攻撃して得るものは「核開発を止める可能性を高める」ことだけで、安全を100%確保できるわけじゃないし、領土や資源だって得られないだろう。北東アジアにおける影響力は高まるかもしれないけど、それを維持するのも大変だ。だからなんだかんだで、北朝鮮が核開発さえ止めれば現状維持が一番良いのではないだろうか。

 

日本は北朝鮮の危険性を強調することで武力を持つことの必要性を主張し、自衛隊のあり方とか憲法のあり方を変えるという目的がある。ただ反撃された場合に失うものが大きすぎるから、「米国が危険を犯して攻撃するから、われわれも手伝わないと!」みたいな形が一番良いのだと思う。

 

韓国については、もし攻撃がうまくいって北朝鮮が崩壊し、南北が統一されれば、一時的に韓国の経済は大混乱に陥ることが予想され、そうすると大統領が任期5年という今の制度では扱いきれない。20年、30年の長い目で見れば、南北統一で領土が広がり、人口も増え、欧州と地続きになるのは良いことしかないと思うが、統一のショックがプラスに転じるまでに10年くらいは余裕でかかると思われ、なかなか踏み切れないだろう。

 

中国やロシアは朝鮮半島における米国の影響力が高まるのを避けたいわけで、核実験による放射能汚染などの問題はあるにせよ、攻撃の的にされるわけではなく、米国を困らせる北朝鮮はやり過ぎさえしなければ、転がしておきたいのだろう。

 

こういう計算は北朝鮮も当然しているだろうし、だから大胆なことができるのだと思うけど…個人的には、なんとか北朝鮮の異常な状態を止めるべきだと思うし、少々の犠牲を払ってでも北の犯罪者は断罪するべきだと思う。それぞれの国が国益だけを考えれば、北朝鮮への武力行使なんてありえない選択だけど、北朝鮮にも人は住んでいて、その人達は好きで北朝鮮に生まれたわけではなく、もう少し人間らしい生活をする権利があるように思える。消費だとか娯楽だとかが幸せの全てではないと思うけど、もう少し民主的な国にするためには北のトップを取り除く必要があると思うのだけど、ゴルゴ13の暗殺みたいにはいかんもんかね?

 

ムカつくヤツ、腹立つヤツとか。

自分が所属するサークルに嫌なヤツがいて、そいつのことを考えているうちに思いついたのだけど、韓国語には「財数」(※音の表記が難しいけどとりあえず「チェス」としよう)という言葉がある。

 

辞書には「財を得たり、良いことがあったりする運気」とあって、よく耳にする使い方としては、「財数がない」というものだ。

 

嫌なヤツとか、人が嫌がることをしてくるヤツに対して、「재수없는 놈」(財数がないヤツ)みたいに使う。

 

A:「あいつ、俺のいないところで俺の悪口言ってるんだよ」

B:「재수없는 놈이네(財数ないヤツだね)」という感じで。

 

この場合、「財数がない」のは、そんなことをされて、「悪口を言われる自分」という解釈になりそうだけど、使用例から見るに、悪口を言うやつが「財数がないヤツ」となっている。

 

回りくどいけど、運気を奪うようなヤツ、という解釈になるのだろうか?

 

同じような言葉に「밥맛」(飯の味、パンマッ)というのがある。

裏で人の悪口を言うようなやつのことを、

밥맛이야, なんて使い方をするるけど、

直訳すると「あいつ、飯の味だな」ではなく、

「飯の味をまずくするヤツ」ということになる。

 

このよく使われる二つのマイナス評価の言葉から、韓国人の人間関係がなんとなくわかるような気がする。日本語のムカつくヤツ、腹が立つヤツに近い言い方が、「自分の運気を下げるヤツ、飯をまずくさせるヤツ」みたいな言い方なのだから、より人間関係が深いように思えるのだけど、伝わるかなあ?

 

 

 

 

 

生き物をプレゼントする場面を見て思ったことなど

今日もdTVで韓国ドラマを見ていたのだけど、主人公の男が、好きな女に犬をプレゼントしようとする場面があった。1997年を舞台にしたドラマだけど、放送されたのは2012年で比較的新しいドラマであるにもかかわらず、ということになる。

 

犬や猫をプレゼントする行為は日本でもあると思われるが、このドラマでは高校3年生が大学受験が終わったことを記念して贈るもので、収入のある大人が、やはり収入のある大人に贈るものではなかった。

 

韓国でちょっと動物保護の活動にかかわっていたことがあって、その際に経験したことだが、捨て犬や捨て猫の里親を探そうとすると、韓国では名乗り出る人が意外と多く、希望者が複数になることがある。

 

だが、よく考えずに早い者勝ちみたいにすると、すぐに「やっぱりいらない」とか「もう死んじゃった」とか「人にくれてやった」とかそんな結果を聞くことになる。

 

だから里親探しはその人の動物を飼っていた経験、家族構成、今後の変化の予定(結婚、妊娠など)を聞いて、さらに数カ月後に確認をするくらいの手順が必要になる。

 

もちろん、日本のペットを巡る状況も褒められたようなもんじゃないけど、高校生が誰に相談するでもなく、サプライズのプレゼントとして犬を贈るような感覚はないだろうし、その行為に問題があることと感じるのが普通だと思う。

 

女の子は犬をもらって嬉しいだろうけど、犬を飼うことで生じる弊害や支出、制約などについてはまったく考慮されておらず、もちろん、犬の気持ちなんてものはまったく考えられていない。

 

話が大きくなるが、韓国にいると、「人が先だ」みたいなことをよく言われる。動物のためになにか支障があると、それを咎められて、「動物のことよりも、人のことを優先するべき」と言われるのだ。もちろん、それはある意味では正しいのだろうけど、「人が先」というのは「身内が先」につながり、「韓国人が先」にもなり、もっと言えば「健常者が先」になり、「金持ちが先」となっていく。こういうカテゴライズというか、選別意識というか、自他の区別というか、そういう意識がすごいなあ、と思う場面が韓国ではよくあった。そりゃ、人によって違うんだろうけどね。

 

だから韓国人にとって「日本人」というのは「北朝鮮人」や「中国人」よりもずっと遠いところにあるわけだから、優先順位は最下位に近いところにあるのだと思う。犬の気持ちを考えないように、日本人の気持ちだってほとんど考えないんだと思う。

 

こんなことは改めて指定するまでもなく、よく「ウリ」と「ナム」なんて言葉で説明されるのだけどね。

韓国の対北朝鮮政策が対話にシフト?

韓国の安全保障政策を決める国家安保室の人事が決まった。韓国の安全保障というのはほとんど対北朝鮮のことだから、これまで多くは軍関係の人が選ばれていたようだ。ところが今回は室長が元外交官、2人の次長は学者と元軍人らしい。元軍人もよく知らんけど、防衛とか軍備とかを専門にする人で防御タイプの人のようだ。

 

というわけで、対北朝鮮政策が軍事から外交にシフトというように報じられている。世界的に北朝鮮制裁を進めているのに、当事国の韓国がすぐに歩み寄ることはできないから、ちょっとずつ擦り寄ろうという方針みたいだ。

 

どうかしてる、大丈夫か? と思うけど、本当に頭のおかしやつならすぐにでも擦り寄って行くだろうから、それをしないだけまともなのかもしれない。対日政策でも今のところ、ジャブを繰り出す程度でいきなりキ印発言はしていないので。

 

だけど…ほんとうに頭のおかしいやつは自滅するけど、自分がどのように見えているのか把握している賢い狂人はもっと怖いね。

 

 

 

韓国ドラマ「ゴハン行こうよ」 식샤를 합시다

dTVで見た韓国ドラマの感想

 

韓国のタイトルは

식샤를 합시다1,2

 

「식사」(シクサ)ではなく「식샤」(シクシャ)となっているのだけど、よく知らんけど、日本語で「おふとん」のことを「オフトゥン」とか言うような感じだと思う。ちと可愛らしく言うみたいな。

 

gohan-dvd.jp

 

韓国の現代ドラマって、とにかく何でも恋愛に関係してしまって、恋愛の比重が多すぎると思うのだけど、このドラマの1に関しては、食事が比較的大きなテーマになっていて、面白かった。

 

大金持ちではなく、どちらかというと貧しい庶民が日々のツライことを乗り越えていくために、食事を楽しみにするというのはある程度共感できる部分であり、なんとなく性格は合わないけど、食事に対するモチベーションが合っていると、男女の関係もうまくいく、みたいなことかな。

 

1については主人公が運営するブログ「食事をしましょう」が比較的大きい比重を持っていたのだけど、2についてはほとんど恋愛ドラマになってしまい、あまりおもしろくなかった。

 

男性主人公は1と2で共通なのだけど、女性主人公は1と2で変わってしまった。

 

なんというか、これも韓国現代ドラマの特徴だと思うけど、ヒロインが恵まれない境遇にいて、それを改善するために男が現れるのだけど、そこに至るまでのアプローチが、1と2でぜんぜん違うように感じた。

 

ドラマを見るメインの層が適齢期の女性であるということなのだと思うが、真面目で正直に生きていれば、そのうちいい男が現れる、みたいな願望が見え隠れしているようで、なんだかなあ…と思ってしまう。

 

これは統計とかではなく、自分の感覚なんだけど、韓国の夫婦というのはびっくりするくらいバランスが取れていて、梨花女子大という韓国の名門女子大の知り合いはふたりともソウル大卒の男と結婚した。名門私学の高麗大の知り合いの女性は高麗大かソウル大の男と結婚していた。大学進学率が9割超えているから、高卒の知り合いがいなかったのだけど、高卒の男は大卒の女の結婚するなんてまったく考えていないだろうと思う。

 

同ドラマの2では、普通に大学出たヒロインが、上級公務員と結婚することについて、身分が違うだとか、分不相応だとかそういうことをさんざんに気付かされて、回りからも指摘される。それで結局のところ、「自分がまちがっていた」と気づいて、幼馴染の主人公に惹かれていくんだけど…、日本でもキャリアの国家公務員なんかは家柄がよくて結婚相手を学歴とか同じような家柄から選ぶのかね? よくわからんが、とにかく2はつまらんかった。

 

文在寅(ムン・ジェイン)大統領誕生

40数%の得票率で文氏が韓国新大統領に選出された。

 

韓国の大統領の権限は弱くなる傾向にあり、与党も少数であることから、すぐに大きな変化があるとは思えないが、もしこの人が思っていることを思い通りにすることになれば、大変なことになると思う。

 

北朝鮮制裁の解除、北朝鮮への歩み寄り、親中・反米・反日となり、あるいは米国による北爆から東アジアでの局地的な戦争……なんてことにはならないだろうが、トランプさんが大統領になったこの時期に、韓国国民はよりにもよってなんでこの人を選んでしまったのだろう。

 

朴政権が保守だからその反動で左派が勝利したってことなんだろうけど、韓国の人と話していると左右とか保守革新という概念は希薄で、ようするに今を否定するか、過去を否定するかというような考え方のような気がする。だって日本のことは右も左も否定するからね。

 

今の生活が苦しいから、朴政権を否定して革新系が勝利したというより、もし朴政権が革新であれば保守が選ばれていたんじゃないかと思う。大統領が変わったことで世の中が大きく変わったことなんてないと思うが、どうしてそういう選択になってしまうのだろうか。

 

核実験とミサイル開発を進め、人権無視の政治を3代にわたって行なっている人のお伺いを立てるような人物を、よりにもよってこの時期に選んだのはとてもじゃないが理性的な選択とは言えない。やれやれ。