ムカつくヤツ、腹立つヤツとか。
自分が所属するサークルに嫌なヤツがいて、そいつのことを考えているうちに思いついたのだけど、韓国語には「財数」(※音の表記が難しいけどとりあえず「チェス」としよう)という言葉がある。
辞書には「財を得たり、良いことがあったりする運気」とあって、よく耳にする使い方としては、「財数がない」というものだ。
嫌なヤツとか、人が嫌がることをしてくるヤツに対して、「재수없는 놈」(財数がないヤツ)みたいに使う。
A:「あいつ、俺のいないところで俺の悪口言ってるんだよ」
B:「재수없는 놈이네(財数ないヤツだね)」という感じで。
この場合、「財数がない」のは、そんなことをされて、「悪口を言われる自分」という解釈になりそうだけど、使用例から見るに、悪口を言うやつが「財数がないヤツ」となっている。
回りくどいけど、運気を奪うようなヤツ、という解釈になるのだろうか?
同じような言葉に「밥맛」(飯の味、パンマッ)というのがある。
裏で人の悪口を言うようなやつのことを、
밥맛이야, なんて使い方をするるけど、
直訳すると「あいつ、飯の味だな」ではなく、
「飯の味をまずくするヤツ」ということになる。
このよく使われる二つのマイナス評価の言葉から、韓国人の人間関係がなんとなくわかるような気がする。日本語のムカつくヤツ、腹が立つヤツに近い言い方が、「自分の運気を下げるヤツ、飯をまずくさせるヤツ」みたいな言い方なのだから、より人間関係が深いように思えるのだけど、伝わるかなあ?